しあわせ共創マーケティング 和田康彦ブログ

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性生活者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けしています。

大きなロマンを土台に、独自商品の開発と買い物しやすい環境づくりでファンを広げよう。

みなさんこんにちは。和田康彦です。
今、日本の小売業は曲がり角を迎えています。百貨店やスーパーマーケットに限らず、コンビニエンスストアや専門店でも成長に陰りが見えてきました。

生活雑貨店「無印良品」を運営する良品計画は1月9日、売上高にあたる営業収益を8%増の4093億円と、従来予想を150億円引き下げました。海外は中国を中心に堅調のようですが、国内の家具や生活雑貨の売上が落ちこんでいることが減収の要因です。毛布など冬物商品が低調だったほか、ソファなど大型家具の販売にブレーキがかかっているようです。今期値下げしたものの、消費者の購入サイクルが長いこともあって販売の伸びには寄与しなかったと同社では分析しています。

この分野はニトリと競合する分野ですが、同社が2018年12月27日に発表した2018年3~11月期連結決算は、純利益が前年同期比2%増の520億円。19年2月期は20年連続の最高益を見込んでおり好調を維持しています。冷感寝具の「Nクール」や発熱素材を使った寝具「Nウォーム」といった独自商品の販売が堅調に推移しているようです。

 

ニトリは、似鳥昭雄会長のもと、「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」という大きなロマンを実現することを目的に成長してきました。その戦略の要となっているのが、独自商品の開発と買い物しやすい環境づくりです。

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同社では、約1万2千種類の商品の9割がプライベートブランドで占められています。全国500店舗の販売力を活かして高品質の商品を安く開発する体制を築いてきました。似鳥会長自ら毎月ベトナムやタイの自社工場に足を運びソファやベッドマットレスなどの主力商品を直接企画・開発する熱の入れようです。

 

一方で買いやすい環境づくりにも力を注いできました。ニトリのお店に行った方なら誰でも気づくと思いますが、家具売り場では、テイスト別のコーディネイト展示がされていて、それぞれの商品の使用感や大きさ感がとてもわかり安くイメージできるようになっています。また、機能性の商品に関しては、その特徴がすぐにわかるようなパッケージやPOPの工夫がされています。最近では、ネット販売においても買い物しやすい環境づくりに注力し、その結果ネット通販の売上は年率3割ベースで伸びています。

 

アマゾンエフェクトが小売業界を脅かしていますが、お客様の生活を豊かに幸せにするという大きなロマンを胸に、他にはない独自商品の開発に命を注ぎ、お客様に愛される売場をつくることこそが、これからの時代を生き残っていく骨太の戦略になると思います。