幸せな未来をつくる!マーケティングのヒント。

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象印の「暮らしを創る」という生活者発想。

みなさんこんにちは、マーケターの和田康彦です。

 

今日(2017年10月13日)の日経ビジネスオンラインでは、「見守りポットを生んだ、象印の先進力」というタイトルで、象印さんのモノづくりに対する姿勢が紹介されていました。

 

象印と聞いて思い浮かぶのは「マホービン」や「炊飯器」ですが、昨今は加湿器や空気清浄機、布団乾燥機など家庭用品分野にも進出。新たなマーケット開発にも積極的です。

 

平成28年11月期の売上高は892億3100万円。インバウンド需要の低迷から前年比0.6%の減少となっていますが、営業利益は前年比19.1%増の121億900万円。売上高に占める営業利益率は13.6%と優良ぶりがみてとれます。

 

現在ではIoTが一般的となり、様々なモノがインターネットを通じて結びつく時代になりましたが、象印ではまだインターネットが普及する前の1996年から無線通信機能を搭載した電気ポットの開発に着手。5年かけてようやく2001年、まだ携帯電話の普及率が6割ほどだったころ、IoTの先駆けともいえる「みまもりほっとライン」を発売しました。みまもりほっとラインとは、電気ポットを毎日使うだけで、離れて暮らす家族の生活を見守ることができる「安否確認サービス」。電気ポットの使用状況を、見守る家族の携帯電話またはパソコンにEメールで知らせるほか、ホームページの契約者専用ページで1週間のポット使用状況をグラフで見ることができます。

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このような先進発想は、どこから生まれてくるのでしょうか。日経ビジネスオンラインから市川典男社長の言葉を下記に引用させていただきました。

 

『私は社員に「われわれは電機メーカーじゃないぞ」と何度も繰り返し言っています。「家庭用品メーカーだぞ」と。当社の企業理念は「暮らしを創る」。電化製品を作るのが最優先ではなく、あくまで「暮らしを豊かにする物は何か」という視点に立ってモノ作りをしているんですね。今の世の中、電気を使わなくて同じ目的が果たせるのならば、そちらの方が省エネでいいですしね(笑)』

 

まさに『暮らしを創る』という意気込みが、象印のすべての商品開発のベースになっているのですね。技術力から商品を開発するのではなく「生活者発想」から開発する。アイリスオーヤマさんが後発ながら、家電マーケットに参入して女性の支持を集まているのも、「生活者発想」からスタートしているからだと思います。