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「怖い絵展」から学ぶ、キュレーション技術の大いなる可能性。

みなさんこんにちは、マーケターの和田康彦です。

 

8月20日の日曜日、

知人に誘われて兵庫県立美術館で開催されている「怖い絵展」を見に行ってきました。

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前日の19日には、開幕25日目で来場者が10万人を突破したというニュースが流れていましたが、これは平成26年の「だまし絵Ⅱ」以来の快挙だそうです。

 

会場に到着したのは午前10時30分、この日は午後から本展の特別監修をされている、ドイツ文学者、中野京子氏による講演会が開催。11時から参加整理券が配られるというので少し早めに行ったつもりでしたが、もう時遅し。定員を超える400人以上の中野ファンが長蛇の行列を作っており、講演会は早々に諦めることになりました。

 

そこで早速展示会場へと向かいましたが、こちらも満員電車並みの混雑ぶり。モノにはお金は使わないけれど、素敵な体験は積極的に楽しむ!そんな生活スタイルがますます広がってきていることを改めて実感しました。

 

本展は、作家・ドイツ文学者の中野京子氏によるベストセラー「怖い絵」というシリーズ化された書籍の第1巻刊行10周年を記念して開催されました。

 

従来の美術展といえば、ゴッホやセザンヌといった「作家」やボストン美術館やエルミタージュ美術館といった「美術館」をテーマにしたものが主流でしたが、今回の「怖い絵展」のように「恐怖」というテーマに沿って編集されたコンテンツは、まさにキュレーション時代の新しい美術展!といえます。

 

会場も、第1章「神話と聖書」、第2章「悪魔、地獄、怪物」、第3章「異界と幻視」、第4章「現実」、第5章「崇高の風景」、第6章「歴史」といった章立てで構成。日本初公開となるポール・ドラローシュ作「レディ・ジェーン・グレイの処刑」(ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵)など、「恐怖」をテーマにした約80点が展示されています。作品は近世から近代にかけてヨーロッパ各国で描かれた膨大な絵画の中から油彩画と版画の傑作を選び出して編集。まさに目利きによる「キュレーション技術」が、新しい価値を生み出すことに成功した美術展といえます。

 

また音声ガイドには、人気女優の吉田羊を起用するなど、話題作りにも事欠きません。

 

モノも情報も溢れる中で、「いかに生活者の興味や関心を引くか」ということが、ヒットするための重要な要素となってきています。そのためには、コンテンツのテーマ設定がまず大切になってきます。そしてそのテーマを具現化していく編集力、つまり目利きによるキュレーション力が成否を決めていくのです。

 

「怖い絵展」をみて、キュレーション力の可能性に改めて気づくことができました。

 

「怖い絵展」

☛兵庫県立美術館 2017年7月22日(土)~9月18日(月)

☛上野の森美術館 2017年10月7日(土)~12月17日(日)