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5月の百貨店売上、大手5社揃って減収。インバウンドの恩恵にも陰り。

●5社揃っての減収は15年3月以来。

大手百貨店5社が6月1日に発表した5月の売上高(既存店ベース、速報値)はそろって減収に。5社そろっての前年割れは2014年の消費増税前の駆け込み需要の反動で大きく落ち込んだ15年3月以来となります。

●主力の婦人衣料が低迷、インバウンドにも陰り。

三越伊勢丹は前年同月比8.7%減。夏物商戦最盛期の5月に気温が昨年よりも上がらず衣料品を中心に伸び悩み、3か月連続で前年未達。頼みのインバウンドも、前月に引き続き苦戦。主力アイテムの化粧品のほか子供服は好調の一方、宝飾時計など高額品の売上が伸びませんでした。

大丸松坂屋は7.2%減。心斎橋店本館建替えによる面積減の影響に加え、前年好調だった訪日外国人売上の反動減や、土曜日が1日減となったことによるマイナス影響も加わりました。

高島屋は、インバウンドによる免税販売額が化粧品をはじめとした消耗品分野で好調に推移し5.2%増となり、全体では1.7%の減少に留まりました。

そごう・西武は3.9%減。食品や化粧品といった必要購買型の商品は堅調に推移したものの衣料や住居関連商品は購入が見送られ前年に届きませんでした。

阪急阪神百貨店の全社計売上高は前年同期比1.7%減。内訳は、阪急本店0.8%減、阪神本店5.3%減、支店計1.6%減となりました。阪急本店は昨年5月から今年の4月まで連続で増収を達成していましたが、久々に前年実績を下回る結果となりました。

☛私は会社帰りに大丸梅田店の食料品売り場をよく利用します。地下の売場の一角には訪日外国人向けの免税カウンターがありますが、今年に入ってから日に日に免税手続きをする外国人の数が少なくなっているのを目の当たりにしていました。昨日発表された各社の売上をみると「やっぱりなー」という気持ちと、マーケットの変化を肌で感じることの大切さを改めて認識しました。

☛梅田阪急といえば、高感度なファッション大好き女性をがっちり掴んで、大規模リニューアル以降の売上は好調に推移していたと思います。今年に入っても婦人服売り場のリニューアルを積極的に行い、商品やブランド、売場の刷新に努めていました。その梅田阪急にもいよいよファッション消費不振の波がやってきたのかと思うと、背筋がぞっとする思いです。可処分所得が高い働く女性も、実質消費が伸びない中では、ファッション支出を節約せざるを得ないのかもしれません。