幸せな未来をつくる!マーケティングのヒント。

お客様はもちろん、企業も社会も未来も幸せになるマーケティングのヒントをお届けしてまいります。

おしゃれでカッコイイ60代夫婦に世界が注目。インスタフォロアー数57万超の「bonpon511」の日常が一冊に。『bon と pon ふたりの暮らし』発売!

こんにちは、マーケターの和田康彦です。

突然ですが、みなさんは今世界中で話題のおしゃれ夫婦「bonpon」さんをご存知ですか。

ふたりは仙台在住の60代夫婦。bonは夫、ponは妻。2016年12月からインスタグラム(@bonpon511)で色・柄などを合わせた「リンクコーデ」のツーショット写真を投稿したところ話題となり、世界中のメディアでとりあげられるようになりました。その結果今では57万人超がフォローする驚異的なインスタグラマーとして注目が集まっています。

このたび、このふたりのすてきな生活が一冊になった『bon と pon ふたりの暮らし』が主婦の友社から発売されます。「30代、40代は仕事や子育てで忙しくても、年齢を重ねてふたりの時間に戻れたら、若い頃と変わらない時間が持てる」と語るbonponさん。

「白髪になってからおしゃれが変わった」「おそろいコーデをするようになって、出かけるのが楽しくなった」と定年退職後の生活を満喫する「第二の新婚生活みたい」なふたりの暮らしには、素敵な年の重ね方のヒントが満載です。

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ふたりは大のユニクロファン。リーズナブルなユニクロアイテムをさりげなく取り入れておしゃれにカッコよく着こなしている点に多くの共感が集まっているのだと思います。

高齢化時代になりシニアマーケットに熱い視線が注がれていますが、このふたりをみていると、少なくともファッションには世代差がなくなっていることがわかります。いくつになっても「おしゃれにカッコよく生活を楽しんでいきたい!」という気持ちが、現在のシニア世代のホンネなのです。

 

象印の「暮らしを創る」という生活者発想。

みなさんこんにちは、マーケターの和田康彦です。

 

今日(2017年10月13日)の日経ビジネスオンラインでは、「見守りポットを生んだ、象印の先進力」というタイトルで、象印さんのモノづくりに対する姿勢が紹介されていました。

 

象印と聞いて思い浮かぶのは「マホービン」や「炊飯器」ですが、昨今は加湿器や空気清浄機、布団乾燥機など家庭用品分野にも進出。新たなマーケット開発にも積極的です。

 

平成28年11月期の売上高は892億3100万円。インバウンド需要の低迷から前年比0.6%の減少となっていますが、営業利益は前年比19.1%増の121億900万円。売上高に占める営業利益率は13.6%と優良ぶりがみてとれます。

 

現在ではIoTが一般的となり、様々なモノがインターネットを通じて結びつく時代になりましたが、象印ではまだインターネットが普及する前の1996年から無線通信機能を搭載した電気ポットの開発に着手。5年かけてようやく2001年、まだ携帯電話の普及率が6割ほどだったころ、IoTの先駆けともいえる「みまもりほっとライン」を発売しました。みまもりほっとラインとは、電気ポットを毎日使うだけで、離れて暮らす家族の生活を見守ることができる「安否確認サービス」。電気ポットの使用状況を、見守る家族の携帯電話またはパソコンにEメールで知らせるほか、ホームページの契約者専用ページで1週間のポット使用状況をグラフで見ることができます。

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このような先進発想は、どこから生まれてくるのでしょうか。日経ビジネスオンラインから市川典男社長の言葉を下記に引用させていただきました。

 

『私は社員に「われわれは電機メーカーじゃないぞ」と何度も繰り返し言っています。「家庭用品メーカーだぞ」と。当社の企業理念は「暮らしを創る」。電化製品を作るのが最優先ではなく、あくまで「暮らしを豊かにする物は何か」という視点に立ってモノ作りをしているんですね。今の世の中、電気を使わなくて同じ目的が果たせるのならば、そちらの方が省エネでいいですしね(笑)』

 

まさに『暮らしを創る』という意気込みが、象印のすべての商品開発のベースになっているのですね。技術力から商品を開発するのではなく「生活者発想」から開発する。アイリスオーヤマさんが後発ながら、家電マーケットに参入して女性の支持を集まているのも、「生活者発想」からスタートしているからだと思います。

 

うめだ阪急から学ぶ「幸せマーケティング」のヒント。「百貨店の原点はいかに人を感動、感激させられるか。そしてサプライズを提供できるかに尽きる」

みなさんこんにちは、マーケターの和田です。

前回は、うめだ阪急さんのパンフェアを紹介させていただきましたが。今回は「百貨店の原点はいかに人を感動、感激させられるか。そしてサプライズを提供できるかに尽きる」という考えのもと、次々に新しいニュースを発信し続けているうめだ阪急のマーケティングについて書かせていただきます。

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◆不振の百貨店業界の中で、阪急うめだ店は、2016年度も増収、客数増。

東の伊勢丹、西の阪急。東西の百貨店の両雄をさしてこのように呼ばれてきましたが、このところ東の伊勢丹からはかつての勢いを感じません。そんな中、大阪梅田の阪急百貨店本店は、百貨店業界が衰退する中でも次々に新しい企画を打ち出し、女性客の潜在ニーズを捉えて健闘しています。女性を笑顔にするマーケティングのヒントをたくさん見つけることができるので、お近くのみなさんはぜひ足を運んで繁盛している売場やイベント会場を体感してほしいと思います。

 

さて、阪急百貨店を運営するエイチ・ツー・オーリテイリング社の2017年3月期の業績を見ると、百貨店事業の売上高は前期比99.2%の4276億4400万円。営業利益は同96.2%の159億9300万円で売上も利益も減少しています。一方で、阪急本店(メンズ大阪を含む)の売上高は、前期比101%の2205億1500万円、入店客数は同100.3%の4919万1000人と微増。2018年3月の売上も2273億8800億円を計画しており増収を見込んでいます。

 

全国百貨店売上の推移をみると、国内百貨店の売上高は1991年バブル期の9兆7130億円を頂点に一転して下り坂。昨年2016年度は36年ぶりに6兆円を割って5兆9780億円となり2年連続の減少、ピーク時の売上の約4割減と厳しい経営環境にあります。背景には少子高齢化による人口減少や成熟化によるモノ離れ等がありますが、一方で阪急うめだ本店のように環境変化を味方につけて健闘している店舗があるのも事実です。

 

◆阪急うめだ店のコンセプトは「劇場型百貨店」。

阪急うめだ本店はおよそ600億円をかけて改築・改装し2012年11月21日にグランドオープン。店舗面積14万平方メートル、売り場面積8万平方メートルと日本最大級の百貨店となりましたが、売場の2割を非物販スペースにするなど大胆なイノベーションを同時に断行しました。背後には「21世紀の小売業はどうあるべきか」「モノは十分に満たされている中、さらに買っていただくためにはどうればよいのか」という課題解決への挑戦があったのです。

 

成熟化の時代になり、生活者にとって必要なものは何でも手に入るようになりました。以前なら「軽いですよ」「丈夫ですよ」といった機能的な価値を訴求すればモノが売れましたが、今やモノの機能だけを訴求しても興味を示してくれません。また「安くていいモノ」は今や当たり前。ブランド信仰も年々影を落としています。

 

そんな中、阪急うめだ店のグランドオープンのコンセプトは「劇場型百貨店」。顧客を非日常空間に連れ出し、買物を楽しんでもらう劇場のような空間を目指しました。それを象徴するのが9階の「祝祭広場」です。フロア中央に3フロアぶち抜きの空間が広がり、観覧席を兼ねた階段が連なっています。ここでは連日、阪急独自のイベントが繰り広げられ、毎週訪れても新しい発見や感動があります。「顧客が少しでも店内に滞留し、店内で得た新たな情報を得て新しいコトを発見し、そのニーズに応えることが百貨店の役割」。つまり「機能」といったモノの価値ではなく、目には見えない感動や感激、発見や使用価値といった「文化的価値」を提供していくことを主眼に置いた一大イノベーションだったのです。

 

◆コトを体験させてモノを買ってもらう時代へ。

例えば、「おいしい、かわいい沖縄展」というイベントでは、そのキャッチフレーズに惹かれて、イベント会場へ足を運びました。当初はオリオンビールを目当てにしていたものの、会場で出会った地元のクラフトビールに惹かれてイートインスペースへ。沖縄の伝統料理とともに美味しいクラフトビールを初体験しました。これらの一連の消費行動は、沖縄を疑似体験したい!というコトへの興味からビールや沖縄伝統料理を購入する、といったモノ消費へつながっていることがよくわかります。私自身も阪急さんの戦略に気持ちよく乗っている良きお客様なのです。

 

阪急百貨店では、「百貨店の原点はいかに人を感動、感激させられるか。そしてサプライズを提供できるかに尽きる」と考えています。そのための「モノ消費からコト消費」へのシフト。コトを体験させてモノを買ってもらうというイノベーションが百貨店業界が低迷する中でも、多くの女性客を惹きつけています。私は阪急うめだの様々なイベントを目当てに訪れますが、毎回新しい発見があり、お客様を喜ばそうとという姿勢にいつも阪急の「本気度」を感じます。阪急の商人魂こそが、不振の百貨店業界をリードしている原点なのです。

 

50種類のメロンパンと47都道府県のご当地パンが集合するうめだ阪急のパンフェア。すごい!と思わせるニュースで勝負するうめだ阪急の集客術。

みなさんこんにちは、マーケターの和田康彦です。

 

このところテレビを見ていると、「おいしいパン」を特集する番組が目につきます。高級な食パンや惣菜パン、サラダパンやスイーツパンなどこれまでになかった多彩なアイデアパンが目白押しです。以前にはホームベーカリーがブームになり、朝、パンが焼きあがる香りに幸せを感じるという女性の声を多く耳にしました。今や「パン=幸せ」そんな構図がすっかり定着してきているようです。そんな中、百貨店やショッピングモールでも「パンフェア」と称するイベントが全国各地で開催されています。

 

大阪うめだ阪急でも2017年10月25日(水)~30日(月)の期間で第5回パンフェアが開催されます。

今回は、様々な趣向をこらした老若男女問わず好まれるメロンパンが50種類と、その土地ならではのご当地パン47都道府県すべてが集合。関西初の有名ブーランジェリーや会場限定の「銀座千疋屋」と新進気鋭の大阪発食のパンブランド「レブレッソ」がコラボレートしたフルーツサンドも登場。パン好きには目が離せないイベントになりそうです。

 

今回のパンフェアでも「50種類のメロンパン」や「47都道府県のご当地パン」「関西初のブーランジェリー」「会場限定のコラボフルーツサンド」などアッと驚くニュースを発信するうめだ阪急。競合他社が真似ができないイベントに対する本気度が女性の心を捉えてたくさんの「うめ阪ファン」を創造しています。

 

以下にイベントの内容をピックアップしておきます。お近くの方はぜひウォッチングがてら足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

■食感、フレーバー、クリーム、デザインなど、色々楽しむメロンパン 50種!

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表面がビスケット生地やクッキー生地でコーティングされたパンのことを言う“メロンパン”。老舗パン屋の昔なつかしいメロンパンから、マーボー豆腐入りの進化系まで、誰もが好きなメロンパンが多彩に登場!!

 

■そんなのあり?!ご当地パンが勢揃い!

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今回ついに47都道府県に!その土地以外の人にとっては、ビックリする発想のパンをはじめ、個性的なパッケージやその土地ならではの味わいでファンの多い“地元パン”など、個性溢れるご当地パンが集合。

 

■初登場ブランド、会場限定が続々と!

●関西初 「メゾンランドゥメンヌ東京」

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パリに13店舗、パリ最高パン屋賞受賞経験もある本格派ブーランジェリーが初登場。会場で焼き上げるクロワッサンにも注目

 

●関西初  「マリアージュドゥファリーヌ」

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有名パティシエ辻口博啓シェフが手がけるパンのブランド。今回は、パティシエの技が活きるデニッシュとチョコソフトクリームのマリアージュが登場。

 

●会場限定 「銀座千疋屋」×「レブレッソ」

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言わずと知れた東京のフルーツサンドの銘店「銀座千疋屋」と、新進気鋭の大阪発食のパンブランド「レブレッソ」がコラボレートした会場限定フルーツサンドが登場。

 

●阪急初 イートイン! 「タロコーヒー」

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大阪上本町で地元の方のみならず、観光客にも人気のカフェが登場。卵の甘みを辛子マヨネーズがきりりと引き締める絶品厚焼きたまごサンドが味わえ注文を受けてから丁寧に焼き上げるスタイルはお店さながら。

 

女性誌販売部数5年連続№1の宝島社、付録戦略の次は「コラボ戦略」でがっちり!

みなさんこんにちは、マーケターの和田康彦です。

 

先日9月15日のこのブログでは、「私たちが、経済だ。経済を動かしたければ、まずは女性の欲望を刺激することから。」というタイトルで、宝島社さんの全30段広告のことについて書かせていただきました。

http://www.happymk.net/entry/2017/09/15/074143

 

この広告では、「経済を動かしたければ、まずは女性の欲望を刺激することから」というメッセージを発信。女性マーケティングに対する強い自信が垣間見える内容となっていました。

 

ところで宝島社さんの雑誌といえば、大きな魅力の一つとして、他誌を圧倒する付録の豪華さがあります。昨年下半期の男女ライフデザイン誌全58誌中、販売部数1位(日本ABC協会調べ)となった20代女性向けの「sweet」(月間平均29万1928部)、2位となった「心地よい暮らしと装い」がコンセプトの「リンネル」(同23万4255部)、3位となった30代女性向けの「InRed」(同17万8638部)、5位となった40代女性向けの「GLOW」(同16万9344部)などを次々と創刊し、どれも大ヒット。2004年には蓮見清一社長が「全雑誌、毎号、付録をつける」と大号令を下し、現在12誌が毎号付録をつけており、09、10年には計3回、「sweet」が100万部に到達するなどの成果を上げています。

 

この出版社の枠を超えた付録戦略という発想は、ライフスタイルブランドのライセンス事業という形で進化しています。同社では2015年から「kippis」(キッピス)という北欧・フィンランドのデザイナーを起用したライフスタイルブランドのライセンス事業をスタート。ブランドのライセンス元になって他社にブランドの使用権を提供。様々な商品を共同開発していくという新たなビジネスにも乗り出しました。

 

服飾雑貨(川辺)や手芸用品(サンヒット)に始まり、食品メーカーのマルハニチロと「kippis®北欧ジャム&ソース瓶詰シリーズ」(2017年5月)を共同開発したほか、キレートジャパンとタッグを組んだ「クリームシャンプー」(同年4月)や、パウダーフーズフォレストの「イニックコーヒー」(同年9月)ともコラボレーションを行っています。

 

◆【ライオン×宝島社】嫌いな家事No.1 "食器洗い"を北欧デザインで楽しく。 

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2017年11月17日からはライオン株式会社が発売する食器用洗剤「Magica(マジカ)」と提携し、「kippis®」のオリジナル柄を使用したポンプボトル(4種)を『Magicaつめかえ用大型2個+ポンプ品』として全国のスーパーやドラッグストアで発売します。これまでは、ライフスタイルショップや百貨店の催事のみで販売を行っていたキッピスのコラボ商品が、ライオンとの食器用洗剤における提携により、過去最大規模の流通での販売となり、「kippis®」の認知度も一挙に広がっていきそうです。

 

ライセンスビジネスはこれまでにも多くのブランド元が手掛けてきました。ただ、こだわりのない安易なライセンス供与によって魅力が低下し、消えていったブランドも数多くあります。その一方で、付録商品にも妥協を許さず、女性が本当に欲しいと思うものを真摯に作ってきた宝島社さんのノウハウを活かせば、きっと付録戦略に次ぐ第2の柱になっていくのではないでしょうか。

 

AI(人工知能)がおすすめの洋服を提案してくれる時代に。

こんにちは、マーケターの和田康彦です。

 

このところ、車や宿泊施設などをシェアする動きが活発になってきていますが、ファッションの世界でも、月額料金を払うだけで洋服やバッグ等をレンタルできるシェアリングサービスの人気が上昇しています。

 

株式会社OMNIS(オムニス)が展開する「サスティナ」も、ファッションレンタルサービスとして2015年3月にサービスを開始。現在では6万人がダウンロードし、多くの女性が利用しています。

 

利用者は、キーワード検索機能を活用して借りたい衣服を選びますが、外出先や着用目的、流行・トレンドや他者の評判など、衣服を選ぶ際のユーザーの嗜好は多岐にわたるため、検索機能だけでユーザーの衣服選定ニーズを満たすことは限界があります。

 

そこで同社は、ユーザーの衣服選びをサポートするレコメンド機能(おすすめ機能)の提供を10月より提供することを発表しました。サービス開始以来蓄積されたサスティナ内のユーザー行動履歴や、コーディネーターの知見をAI(人工知能)が総合的に分析し、同社が保有する大量の衣服の中から、ユーザーの嗜好にマッチする衣服を提案。AIによるパーソナルレコメンド機能を提供開始することで、利用ユーザーがより衣服を選びやすくなります。

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また、将来は音声入力によるチャットサービスの自動応答機能などを活用し、ユーザーがAIと対話しながら洋服選びができるような機能になることを目指します。

 

働く女性が増える中、洋服選びに時間をかけたくない女性が増えています。AI(人工知能)がおすすめする洋服提案サービスは、時間を節約したい女性にとってうれしいサービスになりそうです。AI(人工知能)が実現する幸せ社会が少しづつ現実になってきています。

 

安藤忠雄さんから学ぶ、幸せマーケティングのヒント。

元プロボクサー、独学で建築を学ぶ―という異色の経歴で知られる建築家 安藤忠雄さんの展覧会が、12月18日までの日程で、東京・国立新美術館で開催されています。

 

安藤忠雄さんと言えば、既成概念を打ち破るような斬新な建築作品を次々と世に送り出し、アジア・ヨーロッパ・アメリカなどでも、意欲的な作品を実現させています。その一方でさらに、建築という枠組みを超えた環境再生や震災復興といった社会活動にも、果敢な取り組みを見せており、私も大好きな建築家のおひとりです。

先日も石川県かほく市の西田幾多郎記念哲学館を訪れ、森の中に佇む壮大な安藤建築に心から感動してきました。

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ところで、10月3日付日経電子版では、安藤さんへのインタビュー記事が掲載されていました。安藤さんの言葉からは、これからの日本を幸せにするヒントがたくさん読み取れましたので抜粋してご紹介したいと思います。

 

「いま日本の国は元気がない。日本を時代ごとに年齢で例えると、1960年代が20代、70年代が30代、80年代が40代、90年代が50代だと私は思っている。(20代と位置づけた)60年代は社会も私も含めてめちゃくちゃおもしろかった。(90年代である)50代は蓄積ばかり考える。企業に例えると売り上げと利益だけとか内部留保といったように。そうなるとだんだんおもしろくなくなってきて、それがいまだ。学生たちもそうなってしまっていると感じている」

 

「会社は売り上げと利益を追い求めて内部留保をする。だけど本当は我々の社会はそこに住んでいる人たちが豊かで楽しく生きる社会を作るために企業があるのではないかと思っている。それをカバーするのは創造力だ。芸術と科学ががんばって存在感を高めなければならないと思って展覧会をした」

 

「りんごはいつまでも青くなければならない。『あの人はいつまでも青いな』というようにみんな青いことを嫌がるが、私はいつまでも青い方がいい。成熟しないでいたい」

 

 「私はみんなに嫌われている。建築界にも社会にも嫌われているが、それでもおもしろいなと言ってくれる人が時々いる。そう言ってくれる人が10人に1人でもいればいい。だから『光の教会』を展示(再現)する。最初、美術館側には反対されたのだが」

 

インタビュー記事はまだまだ続くのですが、上記の中で特に共感したのは、「企業は豊かで楽しく生きる社会をつくるために必要だ。それをカバーするのが創造力であり、芸術と科学でその存在感を高めなければならない」という一節です。

 

また、「面白いといってくれる人が10人に1人でもいればいい」ということばからも、これからの時代のマーケティングの方向性が読み取れます。

 

つまり、これからの企業は、「お客様を豊かに楽しく幸せにする」ということが第一の目的であり、そのためには創造力を発揮して、感性と科学を融合して実現することが重要である。そして、これまでのようにマスターゲットを狙うのではなく、10人に1人でいいから本当に支持してもらえるお客様を大切にする。みんなから良い子といわれる優等生よりも、いつまでも成熟しない青いりんごを目指すことがイノベーションの原点。安藤さんのインタビュー記事から、そんなマーケティングのヒントが見えてきました。